Local by Flywheelは仮想サイトツール
WordPress でホームページを作ってみるやり方の基本を、紹介していきます。
ホームページを初めて作成するには、手軽にはじめられるものがいいですね。そんな願いをかなえる一つの方法として、WordPressを使ってみることをおすすめします。
お手元にパソコン(WindowsやMac)をお持ちでしたら、パソコンの環境を汚さずに、フリーのツールでWordPressのサイトを作れる方法があります。それが[Local by Flywheel]というツールです。
このツールでは、本番サーバーに合わせて以下の機能がセットできます。
- ドメイン指定
- PHPのバージョン指定
- PHPのデバッグツールのON・OFFの選択
- WordPressインストール
- Webサーバーを選択してセット
- データベースのセット
導入の仕方を3ステップでご紹介します。
Local by Flywheelを入手しましょう
Local by Flywheelは、こちらで入手できます。下のボタンを押してください。
(1) 下の画像の下側の「ORDOWNLOAD FOR FREE」(赤囲みしている部分)を押します。
(2) ダウンロードするPCのOSを選択します。下向き矢印を押してリストを展開します。
リストから選択します。Windows, Mac に加え、Linux版(Debian系)もサポートされています。
ここではWindowsを選択します。
(3) ダウンロードするためのアカウント情報を入力、Get It Now!ボタンを押します。
(4) ダウンロードが開始されます。
(5) ダウンロードが出来たら、適当な場所に保管してください。
(2023年1月時点でバージョン6.6.0です)
Local by Flywheelをインストール
インストール例は、Windowsです。MACやLinuxでは読み替えて実行してください。
PCの仮想ドライブを作っておき、仮想ドライブにインストールすることもできます。仮想ドライブにインストールすると、ドライブごとに環境保存ができて便利です。
仮想ドライブのフリーツール(Windows / Mac / Linux) VeraCrypt
(1) ダウンロードしたファイルを開きます。(管理者としてexeファイルを実行します)
(2)[次へ]を押します。インストール先は、Fドライブの Project > wp_Local (例)にします。
(3) [インストール]を押します。インストールがはじまります。
(4) しばらく待つと、インストールが完了します。
(5) Localを実行にチェックを入れたまま、[完了]を押すと、Local が起動します。
(6) 新規作成ボタンを押すと、サイトを作成できます。
WordPressサイトを作成する
(1) 新規作成ボタンを押すと、次のような画面になります。
[Create a new site] ⇒全く新しく環境を作成するときに使います。
[Create from a Blueprint] ⇒既に設計済のひな型から環境を作成するときに使います。
一般には、左側の[Create a new site]を使って作成することをおすすめします。例では、左側を押して進みます。右下の[Continue]を押します。
サイト名を入力する画面になります。本番で想定しているドメイン名がある場合は、そのサイトに表示したい名称を入れてください。(作成後に変更できますので、本番のドメインを未取得でも大丈夫です。)
(2) [StarSite] と入力します。[Advanced options]を押すと、詳細の名称が設定できます。
ここで「Local site domain」欄で、[ .com, .jp ]などの取得予定の名称を付けてもかまいません。PCローカル側では、最後に[.local]が付いていれば、サイトの表示に支障はありません。
(3) サーバー環境をセットする画面になります。
[Preffered] では、PHP・Webサーバー・DBサーバーのバージョンが最新でよく使われるタイプがそのままインストールされます。例では
- PHP8.1.9
- nginx
- MySQL8.0.16
が選定されています。問題なければ、このままでも大丈夫ですが、レンタルサーバーのサポートしているサーバーの種類とバージョンに合わせたいときは、[Custom]を選択してください。
(4) Customを選択した場合は、下図のようになります。
PHPのバージョンは、5.6.39,7.3.5,7.4.30,8.0.0,8.0.22,8.1.9 から選択可。
Web サーバーは、nginx1.16.0,Apache2.4.43 から選択可。
Databaseは、MariaDB10.4.10,MySQL5.7.28,MySQL8.0.16 から選択可。
となっています(2023年1月現在)。基本的には、本番環境でサポートされているバージョンに合わせればいいです。レンタルサーバーによっては、それぞれサポートしている種類やバージョンが異なりますので、全く同じバージョンでなくても、マイナーバージョンの最後の桁が近いものを選択しておけば大丈夫です。
セットできたら、右下の[Continue]を押します。
(5) ユーザー名,パスワード,使用可のEメールアドレスを入力します。
パスワードはできるだけ、本番で使うような複雑なものにしておくことをおすすめします。
また、アドバンスドオプションは、このサイトをマルチサイトにするかどうかを指定するもので、使用する目的がなければ[No]にしておきます。
セットできたら、右下の[Add Site]を押します。
(6) WordPressのインストールがはじまります。
途中で管理者権限でプログラムの実行をしていいか聞かれるダイアログが出てきた場合、実行させてください。しばらくすると終了します。
(7) WordPressの導入が修了し、サイトが作成されます。
Webサーバーが起動され、右上に[Stop site]の赤ボタンが出ていると、サイトが閲覧できる状況になっています。
WordPressのバージョンは、この時点で最新の6.1.1がインストールされています。
(8) Open site ボタンを押し、ブラウザに表示されるとサイト作成は成功です。
また、初期時には以下の項目がOFFになっています。お好みで必要に応じONにしてください。
- One-click admin (ローカルで管理画面にワンクリックでログインする管理者ユーザーをセット)
- Xdebug(PHPデバッグツール)
(9) テーマ「Twenty Twenty-Three」が有効化された状態で表示されました。
以上で、[Local by Flywheel]による、WordPressの導入の説明を終わります。
次回は、WordPressの設定方法について解説する予定です。